1602年に設立されたオランダ東インド会社は、
増大するコーヒーの消費量に対して
イエメンだけの産地だけでは需要に追い付かなくなったため、
自国の植民地にコーヒープランテーションを作り始めた。
1712年に初荷が出荷され、「植民地コーヒー」が誕生したのである。
コーヒー栽培は急速にオランダ東インド会社の一大収入源となった。
当然収穫されたコーヒーは全てオランダが自国へ輸出されてしまうが、
輸出に回されないコーヒーがあった。
それは野生のジャコウネコが完熟チェリーを食べて、
フンと一緒に排出された種(パーチメント)だったのである。
地元の農民たちはそれを拾い集めて、
自分たち用のコーヒーとして飲んでいたのである。
ある日、オランダ商人たちは農民たちが飲んでいる
コーヒーの香りがいいことに気づき、確かめたところ、
ジャコウネコがフンと一緒に出したコーヒーだったのである。
『コピ・ルアク』の誕生である。
こうして世にも不思議な飲み物が登場することとなった。
(引用:アタカ通商㈱HP)